3月14日に小川町を訪れました。今回は和紙作りの最後の工程である紙漉き体験を行いまし た。その際、以前自分たちで1時間ほどたたいた楮を持ちよりそれぞれをまとめるところから始ま りました。紙漉きの際、漉桁を入れる角度や振る回数、振り方まで教えていただきましたが、それ でも上手くいかず和紙作りの大変さと難しさを実感しました。また出来上がった和紙を見ると1枚 1枚違った個性が現れていました。細川氏の歴史や丈夫さはもちろんですが、1枚1枚に現れる その個性と手作りしたことによる愛着こそが観光としての和紙作り体験の魅力なのではないかと 感じました。
また今回の訪問では紙漉き体験の他に和紙学習センターの見学もしました。和紙学習センター は建設当時からそのままの形で残っており、レトロな雰囲気の中さまざまなお話を伺いました。中 でも私が最も興味を持ったものは小川町の小中学生の和紙に対する取り組みです。小学生は卒 業式で使用するコサージュを、中学生は卒業証書を和紙で作ると聞いて和紙の様々な用途があ ることに驚くとともにさらなる可能性を感じました。また小学生が和紙で作った地球儀があり、そ の作成方法や理由を聞いて子供たちの柔軟な発想に驚かされました。もし私たちが子供たちと 意見を聞く術や機会を得ることができれば面白いのではないかと感じました。その他にもそこに は透かし入り和紙や雲龍紙、七夕紙なども展示されていました。それぞれに良さがあり見るだけ でも楽しめるという点も和紙の魅力だと感じました。
今回の訪問では和紙について学ぶだけでなく、私たちが活動するフィールドの環境の良さにも気 づかされました。というのも小川町を歩いていると多くの住民の方々が声をかけてくださるので す。小川町や和紙についてまだまだ未熟な私たちを温かく迎えてくださる地域住民の方々に少し でも貢献できるよう今後とも精一杯取り組んでいきたいです。
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